top of page

高密度仕事術の要の習慣「時間簿」の威力


前回高密度仕事術の3つの原則をご紹介してきました。

http://www.syuukanka-btb.com/#!時短ではなく高密度化!(高密度仕事術の3つの原則)/c24cr/558f37e80cf298ff2bcce0e1

この3つの原則を守らないと、高密度仕事術は機能しません。

ただし、仕事の成果を限られた時間で最大化するには、時間を高密度化するテクニックが必要です。

しかし、世の中には、様々な働き方・立場の方がいるかと思います。仕事、営業、事務、システムエンジニア、店舗販売、人事、経理と様々な職種があります。また、役職で言えば、現場の人から課長、部長、取締役、会社を経営している人まで様々でしょう。

しかし、私が共通して個人コンサルティングをする時、仕事を高密度化するための視点は共通しています。

ただし、きちんと自分の低密度の原因を生んでいるパターンを知ることが大切です。

そのために、まず重要なことが「時間簿」をつけることです。

時間簿を取らなければ大きな改善はできない

時間簿とは、作業単位の記録を取って、時間の使い方の現状を知るツールです。

そういうと、「めんどくさい」と敬遠されがちです。但しこれが一番王道で手っ取り早いので敢えて語っています。

これをお金の話に置き換えてください。

「お金が溜まらない、無駄づかいをやめたい」という相談を受けたら家計再生のコンサルタントは何をするか?当然、家計簿をつけてもらいます。

私が対談をした家計再生コンサルタントの横山光昭氏は年中家計簿を見てアドバイスをしています。

なぜなら、お金が溜まらないのは、食費が派手なのかもしれないし、高いブランドバックや洋服でお金がないのかもしれない。

光熱費が異常にかかっているのかもしれないし、逆に支出ではなく収入が少なすぎるのかもしれません。

必ず診断があってから解決策、の順番です。数打てば当たる方式で、節約本を読んで対策しても効果は限定的になります。

これは時間でも全く同じです。

時間の使い方の無駄や非効率さは、休憩時間を取りすぎているのかもしれないし、無駄な作業をしているのかもしれない。

1つの作業に時間をかけすぎているのかもしれないし、突発事項に振り回されて非効率になっているのかもしれない。

原因は様々です。

だからこそ「時間簿」をつけることからスタートします。

経営学者で有名なドラッカーは書籍「経営者の条件」のなかで、時間について次のように語っています。

「時間に関して重要なことは、記録することである。(中略)時間の使い方は、練習によって改善できる。

しかし、時間の管理に絶えず努力しないかぎり、仕事に流されることになる。したがって、時間の記録の次にくる一歩は、時間の体系的な管理である。時間を浪費する非生産的な活動を見つけ、できるだけ排除していくことである。」であると書いています。時間の記録をリアルタイムで取る、そして改善する。これが普遍的な手法です。

これを習慣にして改善し続けることが、高密度化を進めるカギとなります。

忙しい完璧主義なサラリーマンが、1時間半生産性を高めた方法

実際に、私がコンサルティングをしたケースをお話します。

「私は完璧主義で仕事の段取りが悪く、働く時間が長い」という相談でコンサルティングを受けにこられた方がいます。

そこで私は完璧主義を改善するコンサルティングをしたでしょうか?

いいえ、答えはノーです。

私が実践してもらったのは、時間簿をつけること。そして時間簿をつけた結果、何が分かったか?

多残業の原因は、完璧主義ではなかったのです。

もちろん非効率の要因ではあったものの、もっと別の問題がありました。

休憩時間・ダラダラしている時間が毎日3時間以上もあったのです。

これは時間簿をとったからこそ、分かったのです。そこで休憩時間を効果的にして気分を切り替える方法を取ったところ、昼食を除く総休憩時間を1時間半で終えることが出来ました。

これだけで毎日1時間半浮いたのです。

それ以外に不要な資料作成に30分とられていたり、一番大変な仕事を夜やって生産性が悪いことも明確になりました。結果、毎日の残業を3時間以上削減できたのです。

こういう例は枚挙にいとまがありません。ほとんどが自分で認識している時間の非効率さの原因と実態には違いがあるのです。

「計測しなければ、管理できない」と言ったのもドラッカーです。

これで時間簿を取ることの根本的な意図にご納得いただけましたでしょうか?


Featured Posts
Recent Posts
Archive
Follow Us
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page