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行動変容のためにはバリアフリーにする


習慣化コンサルティングの古川です。

行動変容のためにバリアフリーにするという

テーマで書きたいと思います。

我が家では、子どもが出来て半年になります。

これまで夫婦で出掛ける分には一切気にしていなかったことが

気になり始めます。

それは、ベビーカーでどれだけストレスなく移動できるか!

ということ。

夫婦で二人の時は電車に乗って、それこそ鎌倉や南房総へ

旅行と気軽に行けましたが、子どもができるとお昼もゆっくり食べられない。

それはさておき、鎌倉のローカル線だと階段しかなく

エレベーターがない、階段があってもスロープがあるかないかで

全く快適さが変わります。

特に、スロープがあるか、階段しかないかでベビーカーを押すママの負担は変わる。

もちろん、車いすの方は余計に不便で進めません。

最新の施設はバリアフリーの配慮が行き届いていて、

ベビーカーで移動してみるとその快適さがよく分かります。

古い施設ほど、ちょっとした段差がいっぱいあって前に進みにくい。

バリアフリーにすれば、快適に行動できるのです。

さて、こんな例から入ったのは企業の研修も同じだからだと

考えるからです。

つまり、企業研修で1日のコンテンツを学んだとします。

その大量の学びを整理して行動に落とし込む。

そのためにアクションプランを書くのです。そこまではどこの企業でもやっています。

大切なことは、この行動そのものが現場で実践するのに

どこまでバリアフリーになっているか、実践までに段差が大きければ大きいほど

前に進まないということです。

たとえば、

「部下ともっとコミュニケーションを取る」

という行動は現場で実践するにはバリアフリーとは言えません。

とても段差がある行動目標です。

いつも忙しい毎日のプレイングマネージャーが

部下とのコミュニケーションを取る時間を簡単に見つけられない

から困っているのです。

研修直後は、まだ「学びの魔法」が効いているので、

できそうな気がしますが、翌日になったらほぼ別人に変わっている。

これが人のモチベーションだと思います。

・いつのタイミングでやるのか?

・どれぐらい話すのか?

・何を話すのか?

・誰と話すのか?

バリアフリーの行動目標を立てる必要があります。

そうすれば、

「朝、朝礼後、5分間、1名を呼んで話をする」

「この一週間で困っていること、相談したいことを聴く」

という具体的な行動とタイミングが見えてきます。

これを部下に宣言して、今日相談したい人は5分話をしようと

仕組み化すれば続くのです。

この次元まで具体化しなければ、バリアフリーとは言えません。

ベビーカーは段差があると前に進めないのと同じで、私たちの日常は

竜巻が吹き荒れる緊急の嵐の毎日。

重要だと分かっていても緊急でないものに時間をかけている暇は

ありません。

これを講師が人海戦術でやるのではなく、

セッションで30人同時にしかも精度高く実施するためには、

「行動化、習慣化セッション」が必要です。

弊社では、このセッションを60分行なうだけで

バリアフリーの行動化プランが作れるツールがありますが、

これは研修会社にも使って頂いてるものです。

いずれにしても、行動変容のためにはバリアを無くすこと!です。

よく、アクションプランの時間に30分以上割くのはコンテンツ上

難しいという声を聴きますが、私は90分の行動化、習慣化セッションに

時間を使うために、他を削るぐらいが一番いいと考えます。

なぜなら、行動が変わることこそ、追及することだからです。

そのためには、ただ紙に書かせるだけではダメで、

一定に段階を通じて行動化することが重要なのです。


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