時間の予算管理!
いつも大変お世話になっております。
習慣化コンサルティングの古川です。
ハーバードビジネスレビューの
2015年2月の記事に、
「希少な資源を有効活用する8つの方法
組織の時間も予算管理せよ」
ベインアンドカンパニーパートナーの
マイケル・マンキンズ氏の記事に
次のような言葉があります。
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自社の資本を管理するために、
たいていの企業は入念な手続きを設定している。
新たな投資をするためには、
説得力のあるビジネスケース(投資価値を説明するための材料)
が必要だ。
投資するかどうかを判断する「ハードル・レート」を設定し、
職位ごとの支出上限を定めて、細心の注意を払って権限を委任している。
しかし、これとは対照的に、組織の「時間」はほとんど管理されていない。
電話・Eメール、インスタント・メッセージ、打ち合せ、電話会議
で幹部の一日のうち数時間が潰れているにもかかわらず、企業はこれらを
制御するためのルールはほんとんど設定していない。
実際のところ、大半の企業は、経営陣や従業員が自分の持ち時間を
どのように使っているのか明確に把握していないのだ。
そして、案の定、延々と返信し合うEメールや不要な電話会議、
それ以外の無数の非生産的な会議のために、時間は浪費されがちである。
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まさにその通りですね。
資本の投資となると、明確な投資理由と費用対効果を計られるのに
時間はかなりざっくりとしている。
成果を求めるだけで、プロセスに対する評価がないのが大半です。
しかし、私が先日講演依頼でお伺いした税理士法人さんでは、
明確に時間管理をしています。
クライアント様から頂いているお金とそれにかかった人件費。
メンバーが何の作業にどれだけ費やしたのかを提出するルールを
つくっているのです。
会社では、それを出さないと残業が出ない。
だから明確に時間簿をつけるのです。
これをつけると、個人、チーム、組織全体で
だらだらとした上記のような
使途不明時間、非生産的な時間が劇的に減るのです。
プロジェクトの売上げ、利益とコストを計算できる会社は
取り入れる価値のある智慧ですね。