行動変容とクセ
習慣化コンサルティングの古川です。
今日は行動変容とクセを
お話したいと思います。
ある病院の事務職をされている方が
セミナーにいらっしゃいました。
医療事務の世界で、一番怖いのが、
処方箋の間違い。
重大なミスで、患者様の命に関わります。
ドクターが処方した薬を前に出したものと間違える
ミスだったり、処方数が違うという問題も起きるといいます。
ミスを徹底的になくす!
をテーマに取り組み、
それこそ、マニュアル化、チェックリスト、テンプレートを
駆使して仕組み化を進めているようです。
随分とミスが減ってきたものの、
仕組みだけで全てがうまくいくわけではありません。
ヒューマンエラーは、
ちょっとした気の緩みや意識の低さから生まれます。
しかし、「気を緩めるな!」「意識を高めよ!」
といったところで、人の流動性も激しい業界では
意識改革をするのも容易ではありません。
そこで、ミスが起きにくくするため、
クセづけに取り組まれました。
クセづけメソッドの1つに、
「張り紙効果」があります。
たとえば、会社でいえば
エレベーターの前に「3Fまでは階段を使おう運動!」
と張り紙がされていると、会社の方針を思い出し歩きます。
工場に伺ったりすると、工場内の交通ルールの徹底のために、
「左右指差し確認」と横断歩道の前に看板があります。
これで皆さん、指差し確認をします。
張り紙効果は2つあります。
1.決定的なタイミングでリマインドできる
2.対象者は常に意識していなくてもいい
さて、先ほどの医療の話に戻すと、
処方箋のプリントアウトのときに、
日数をよく間違える人は、
「処方日数確認!」
とEnterキーを押すときにテプラが目に入る
(テプラがキーボードにある)
これで確認ミスが激減したといいます。
実は、小さなクセづけが重要なことは
多いでしょう。
挨拶運動、安全運動、ミス防止等様々です。
一種の仕組み化ですが、
張り紙、テプラ、ポストイット・・・
様々なツールを駆使して、クセづけをする仕組みづくりは
間違いなく行動変容のスキルとして活用できると思います。
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました。