
社員のほぼ全員が定時前に帰る会社の工夫3
習慣化コンサルタントの古川です。 今日も株式会社ランクアップさんの高密度化の工夫3を見てみましょう。 工夫3.会議は短く、準備もしない 岩崎社長は、次のように語っています。 ______________________________ 「定時が早まったのと同時に、どんな会議でも「30分」で 終わらせるルールを設けました。 時間内に結論が出なければ、強制終了。 未決案件は、少人数のコアメンバーだけで再度議論。」 ______________________________ 解説 私が高密度化を会社でグループセッションをしていると 必ず不満の1つで出てくるのか、この会議の時間。 2時間付き合わされると、絶対に帰る時間を守れないと 諦めムードになるのです。 会議は100%自分でコントロールが効かない分、 高密度化を進める上でブレーキになります。 これは部門事や会社単位でのルール化・仕組み化が 最も、効果を発揮します。 ルールで言えば、30分で終了とか、60分以上は会議室が予約できない ようにするという取り組みをしている会社もあります。 また、進行者のフ

社員のほぼ全員が定時前に帰る会社の工夫2
習慣化コンサルタントの古川です。 前回の続きです。 株式会社ランクアップの 「社員のほぼ全員が定時前に帰る会社の工夫」 工夫2は、事務作業をなるべく外注 製品のピッキング、梱包・発送だけではなく、経理や受注業務など あらゆるものをアウトソースしているそうです。 社長曰く、 「経費が高くつくのでは、と心配されるが、自分たちが梱包作業など 専門外の慣れない仕事をすれば、多くの時間と労力がかかり、ミスも増える。 だったら精度の高いプロにお任せした方が費用対効果が高いのは明白。 どんどん、外注化を進めており、今では社内の在庫管理や領収書の発行など 事務作業もお願いしている。」 これらの作業をする代わりに、企画やマネジメントなど、外部に任せられない 仕事に使うといいます。 定時で変える仕組みは、仕事の力の入れどころと抜きどころを 明確にする。 そして、仕事の絶対量を減らす。 効率論だけでは、限界がやってきます。 だから、自分たちがやる仕事とやる必要がない仕事を明確に分ける。 これは先日ご紹介したカルビーの松本社長も仰っていたこと。 ある大手飲食チェーンの人

社員のほぼ全員が定時前に帰る会社の工夫
習慣化コンサルタントの古川です。 こちらも私が取材をされた今月のTHE21から記事から ご紹介します。 仕事の高密度という意味で面白い取り組みです。 株式会社ランクアップは、社員のほとんどが女性で、 約半数がワーキングマザー。 よって定時前にほとんどの社員が退社する。 にもかかわらず、43人の社員で、売上げ75億円。 短時間で高い成果を上げるのは、まさに高密度の代表事例なので ご紹介していきましょう。 4つの工夫があるといいます。 今日はその1つを見て行きましょう。 工夫1.社長が率先して帰る ランクアップの定時は朝8時〜午後5時半。 ただ、5時に帰ってもいい、仕事が終わっていればという ルールにしているといいます。 何より岩崎社長が5時でいなくなるから。 7時には誰も会社に残っていない。 確かに、会社の仕組みとして、上司が早く帰るように促すと部下も 早く帰りやすいし、帰ろうというインセンティブが働きます。 そもそも上司から依頼されている仕事が終わっていないのに、 上司を尻目に帰れない。こんな意識の蔓延が長時間残業が減らない原因の1つです。 まず


カルビーの時間の高密度化の仕組み
習慣化コンサルタントの古川です。
カルビーは、社長の方針で、
「無駄な仕事を削減する環境」をつくっている会社で有名です。
今日は、私も取材で出ている「THE21 2016年1月号」
のカルビー松本晃社長の話を引用してみましょう
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・世の中の仕事はすべて3つに分けられる
1.しなくてはならない仕事
2.しなくてもいい仕事
3.したほうがいい仕事
この一点に尽きます。
・ほとんどの人は、まず「しなくてもいい仕事」から手をつける。
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当たり前のことに聞こえますが、
この見極めが甘いというのが松本社長の本意だと思います。
しなくてはならない仕事の定義。
たとえば、マネージャーであれば部下との密なコミュニケーションや
チームとしてのビジョン構築とその共有だとしても、
日々の忙しい日常業務に振り回されて、それどころじゃないと
おざなりになる。
だから、上記の区分をするにしても、


HRカンファレンスの高密度仕事術の講演
習慣化コンサルタントの古川です。 今日は、先日講演してきた、HRカンファレンスの内容が記事になったので、 それを共有させていただきます。 残業を継続的に減らす「仕事の高密度仕事習慣」 http://hr-conference.jp/report/r201511/report.php?sid=640 現在は長時間労働(残業)を放置しておくと、ブラック企業と言われる時代。 しかし、退社時間だけを強制するだけでは、社員の不満が増える一方である。 仮に強制力で一時的に削減できても、継続的な改善は見込めない。 古川氏の提唱する「仕事の高密度化習慣プログラム」は、上からの強制力ではなく、社員が自律的に単位時間当たりの生産性を高め続けたくなる習慣化メソッド。今回は、残業削減のために不可欠な仕事の高密度化に関する原則・習慣・ツールなどを体験するワークショップが行われた。 なぜ、「高密度化仕事術」が必要なのか? 現に時短を理由に仕事を断る人が出てきたと人事の方は悩んでいます。しかし、本質的には単位時間当たりの生産性を高め、短い時間でより多くの成果を出せるようになら