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伊藤忠商事は朝型勤務で残業10%減になった


企業での朝型勤務化に向けての取組みも熱心になってきています。

政府も「ゆう活」と称して、朝型勤務化で成果を上げた企業には助成金を出す戦略を取ろうとしています。

伊藤忠商事やデンソー、東レなどでも朝型勤務にシフトしていっています。

大手総合商社の伊藤忠商事の事例を紹介します。(※日本の人事部リーダーズの取材人事・総務部企画統括室長 垣見氏のインタビューより引用。)

商社マンと言えばハードワーカーのイメージがありますよね?

 実態としては、厚生労働省の1000人以上の会社の月の平均時間は20時間であるのに対し、取組み前の伊藤忠商事では、50時間。

平均の2.5倍の残業時間だったそうです。

朝型勤務化のキッカケは、社長が、震災時に10時にだらだら出社している自社社員を見て危機感を持ったことだそうです。そこで社長命令で「夜の残業はダラダラしている。朝、すっきりした頭で仕事をした方が効率的だ」「割増賃金を払ってでもいいので、朝型勤務にせい!」という指示があったのだということです。

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会社の目標としては、始業時間9:00-17:15

昼食を除き7時間15分で徹底的に仕事を片づけるよう効率化させる。

「朝型勤務制度」では遅くとも20時には仕事を終え、22時には消灯でこの時間の残業は完全禁止。

※一部海外との時差のある部署は申請で許可

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私も、効率的に仕事を進める方法を、コンサルティングしますが、キモは仕事を終える時間を徹底的に守ること。

恐ろしいまでの緊張感を持って臨めば、精密に優先順位をつけることができます。必要のないことは捨てることができます。

 伊藤忠商事の社員の方々も、業務への集中度がアップし、業務の取捨選択が進み、本当に重要な仕事から取り組むようになったことが一番顕著に見られる成果だと人事総務部 企画統轄室長 垣見氏も語っています。

同社では、制度面で強制力だけではなく、やる気を高める支援もしています。

・9時前に出社した場合は深夜勤務と同じように割増賃金を支給

・8時前に出社した社員には朝食を無料で提供

さらに面白いのが「110運動」

夜の飲み会は「1次会夜10時まで」という意味です。

これもすごく大切なことです。

アルコールが入るとついダラダラ飲んでしまい、深夜1時に帰るとなれば寝不足で始業ギリギリに到着は当たり前。

このように、「時間制限を設けて守る」という緊張感から、生産性向上は実現します。

かばんが大きいと荷物はそれに合わせて増え、小さくすると荷物は減らせるものです。

勤務時間が長いのはかばんが大きい状態と同じです。勤務時間を制限すれば、仕事の優先順位づけや取捨選択が圧倒的にできるようになります。

伊藤忠商事では、6ヶ月、「朝型勤務」に取り組んだ成果として夜20時以降に残っていた社員が30%から7%に減少。

22時以降の勤務者は10%だったのがほぼゼロになったそうです。

 一方、朝8時前出社は20%から40%に増加し、残業時間は約10%減少したとのことです。(○○時点)

 先進国の中でも生産性が低いと言われている日本では、これから政府や多くの企業で朝型勤務制度の導入が増えていくと私は予想しています。


 
 
 

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