時間簿が3者の納得感をつくり出す
- info47802
- 2016年4月19日
- 読了時間: 2分

習慣化コンサルティングの古川です。
高密度化で残業を減らそう!というと
必ず出てくるテーマは、
自分要因か環境要因か!
という問題です。
一般社員は、
・仕事に対して人が足りない
・仕事量に対して労働時間は適切だ
・無駄な会社のルールに時間を潰されている
・残業は会議が多すぎて長過ぎるからだ
という環境要因が問題として出てきます。
一方、
マネージャーや人事部は、
・それでも効率化できる部分はあるだろう
・会議やルールの問題は一部だろう
・人が足りないというのは言い訳だろう
という自分要因を何とかして欲しいと考えます。
この双方の問題を抽象論で主張をしていても
解決には向かいません。
主張し合っていればいいのですが、
多くの場合は、上司や人事が残業を減らせ!と一方的に
伝え、心の中で部下は上記のような反論をしているという構図が
多いでしょう。
そこで重要なのが、「時間簿」(時間の記録)です。
なぜか?
この時間簿があると3つの効果があります。
効果1.本人が意識的に時間を使う
これにより15%ぐらいは生産性は高まります。
効果2.上司が改善のフィードバックができる
効果3.本人ではどうしようもない会議やルールなどにどれだけ時間がかかっているか
客観的に上司や人事、経営者は把握できる
ことです。
事実ベースで見れば、会議を開催するルールを決めるだけで、
1ヶ月で事業部全体で300時間の削減になり、人件費で考えれば100万円の削減にある
と計算できれば、着手しない手はないでしょう。
しかし、抽象論では上層部も解決策を打つ気になれません。
会社としてメールや会議のルールを決める。
仕組み化する、プロセスを改善する必要はあるでしょう。
しかし、抽象論で感覚的な議論は上層部を動かしません。
上司と部下での精神論に始終してしまいます。
時間簿で事実、どれだけの時間がかかっているのか分かれば、
業務量に対して人が足りないという抽象論から逃れられます。
それが、経営者・人事部・マネージャー・一般社員が
全体として納得いくために必要なことです。
時間簿を取れば、このようなメリットが出ます。
ポイントはファクト(事実)が人を納得させ動かす!ということです。
Comments